上川陽子氏は、日本の政界において長年にわたり活躍してきた女性政治家であり、法務大臣や外務大臣といった重要なポジションを歴任し、特に外交分野におけるリーダーシップが高く評価されています。
最近では、「女性初の首相候補」として注目を集めるようになり、今回の総裁選においても、上川陽子氏の政治家としての実績やその評判が注目を集めています。
こちらの記事では、上川氏の周囲からの評価、外交実績、そして首相候補と言われる理由について掘り下げていきます。
早速詳細を見てみましょう。
Contents
上川陽子の評判や外交実績
上川陽子氏は、自由民主党に所属し、静岡県第1区選出の衆議院議員として7期務めています。
簡単な政治経歴は以下の通りです。
2000年:初当選(第42回衆議院議員総選挙)
2005年:総務大臣政務官
2007年:内閣府特命担当大臣(少子化対策、男女共同参画など)
2014年、2017年、2020年:法務大臣(計3回)
2023年9月:外務大臣就任(第152代)
当選回数7回、計23年の経歴の中で、自民党内からは以下のような評判や評価を得ているようです。
決断力に優れている
引用:X
2018年法務大臣時代に、上川氏は、オウム真理教事件関連の死刑囚13名の死刑執行を命じました。
これは、言葉を選ばずに言うと、人の命を奪ってしまうという非常にセンシティブな問題であり、過去の法務大臣たちもやりたがらず、避けてきた問題でもありました。
オウム真理教元幹部の死刑執行を命じた上川陽子元法相には例外的に4人のSPがついているんだとか。報復に備えてという事なんでしょうが、それほど責任が重い仕事ですね。
実務能力が高い
引用:X
更に、2023年9月に外務大臣に任命されてからまだ1年しか経っていませんが、上川氏の外交手腕は、特に麻生太郎副総裁から高く評価されています。
東京大学を卒業し、ハーバード大学大学院ケネディスクールで政治行政学修士号取得するなど、語学力に長けており、外交官に頼らず自ら国際会談のスケジュールを調整。
女性が紛争予防や平和構築に積極的に関与することを目指し、国際的な場で多くのリーダーと会談を行い、政策を推進してこられました。
これらの実績から、麻生氏や自民党内上層部からは、「自民党内に新たなスターが育っている」と称されているんだとか。
厳格であり扱いにくい
引用:X
リーダーシップに優れており、真面目で非常に「仕事人」である一方、周囲から「扱いにくい」「怒らせると怖い」という評価も受けています。
真剣な姿勢や強いリーダーシップは評価されるものの、時折その厳格さがネガティブに受け取られることもあります。
ただ、政治家の家柄でなく、後援を受けずに、自らの努力と実績によって政界での地位を築いてきたということは、いかに上川氏の仕事ぶりが真っ当に評価されてきたかがわかります。
さらに、後ろ盾なしに法務大臣や外務大臣といった重要な役職を歴任していることは、上川氏の実務能力やリーダーシップがいかに優れており、実力でそのポディションを歴任してきたという事を証明しています。
女性初の首相候補と言われる理由とは…?
上川陽子氏は、実力の面でも首相候補としてふさわしいですが、実はそれ以外にも「女性初の首相候補」と言われている理由があるようなんです。
クリーンな政治家
上川陽子氏といえば、これまでの政治キャリアにおいて大きな不祥事が報じられておらず、クリーンなイメージを保っています。
これは、森友問題から、政治資金パーティ、など多くの不祥事にまみれている現在の自民党内では異例に近いと言えます。
更に、代々続く政治家一家でなく、普通のご家庭出身の上川氏。
そういったしがらみのないクリーンな背景も、党のイメージを一新させたい自民党側の思惑が伺えるようですね。
女性リーダーの登用
アメリカの大統領選が2024年11月5日。
実は、アメリカでも建国以来、いまだ女性が大統領に選ばれたことがありません。
そんな中、現在民主党の大統領候補 カマラ・ハリス氏がトランプ氏よりも優位に立っていると言われています。
引用:X
アメリカの情勢を考慮し、日本もまた女性の首相の立候補を国内外へアピールしたい狙いがあると言えます。
上川氏の過去の経歴や実績だけでなく、今の時代の情勢も上川氏の「初の女性首相」への道を後押ししている形になっています。
上川陽子の経歴
1953年(昭和28年) 静岡市生まれの上川氏。
~学歴~
- 白百合幼稚園
- 横内小学校
- 静岡雙葉学園(偏差値50)
- 東京大学(国際関係論専攻)
- ハーバード大学ケネディスクール卒業(政治行政学修士・フルブライト奨学生)
東京大学に進学しているため、てっきり超・進学校出身校と思ったら、意外と普通の中高一貫カトリック系の女子校ご出身。
ただ、コンスタントに毎年1人東大生を輩出しているようなので、受験や進学の体制は整っているのでしょう。
~職歴~
- 三菱総合研究所研究員
- マックス・ボーカス上院議員(民主党)の政策スタッフ
~経歴~
2002年~2004年: IPU(列国議会同盟)女性会議第一副委員長
2004年: 自由民主党女性局長就任・「子どもHAPPYプロジェクト」推進
2005年: 総務大臣政務官就任
2006年: 自由民主党政務調査会副会長就任
2007年: 内閣府特命担当大臣就任
2008年: 初代公文書管理担当大臣就任
2009年: 厚生労働委員会理事
2013年: 厚生労働委員会理事・自由民主党総務会副会長
2013年: 総務副大臣就任
2014年: 衆議院厚生労働委員長・自民党女性活躍推進本部長
2014年: 第95代、96代 法務大臣就任
2016年: 自民党女性活躍推進本部・自民党司法制度調査会長
2017年: 第99代、100代 法務大臣就任
2020年: 第104代 法務大臣就任
2021年: 自由民主党幹事長代理就任
2023年~: 外務大臣就任
とにかく、毎年のように何かしらの役職についているのがわかります。
仕事が出来るから、次々に任命されるのでしょうか…。
まとめ
ということで、上川陽子氏の評判や実績に関して見てきましたが、後ろ盾なく自分の実力のみで今の地位を築いてきた上川陽子氏のリーダーシップと高い実務能力を伺うことが出来ました。
菅義偉氏もそうですが、一定のラインを超えて仕事が出来ると、色々なしがらみを乗り越えて真っ当な評価を受けることが出来るんですかね。