兵庫県知事・斎藤元彦氏は、さまざまな批判や辞任要求の声に直面しながらも、辞職を拒否し続けています。
一体彼はなぜ辞職を選ばないのでしょうか?多くの国民から、その疑問が投げかけられています。
ただ、政治の世界では、正義と自己正当化の境界線は非常に曖昧なところではります。
斎藤知事の決断には、彼なりの論理や理由が存在するはず…
ということで、本記事では、斎藤知事が辞職を避け続ける背後にある7つの理由を深掘りし、彼の真意や戦略、そしてその中で浮き彫りになる正義と自己防衛の微妙なバランスについて探っていきます。
果たして、彼の判断は正当なのか、それともただの自己防衛に過ぎないのか――その答えは紙一重かもしれません…。
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兵庫県知事の斎藤元彦が辞めない理由8選!
そもそもの話ですが、知事は選挙で選ばれた公職者であり、国民の信任を受けた存在です。そのため、辞職させるための手段には特定の法的手続きを経る必要があります。
特に、直接的に辞めさせる方法としては、
リコール(解職請求)→ (有権者として登録されている人の3分の1以上の署名)
をとるしか方法はありません。
よって、維新の会共同代表の大阪府の吉村知事や自民党議員たちが、説得に出向いてみたり、「本人の申し出による辞職」を進めていますが、あまり効果がないようなんです。
では、どうしてここまで斉藤知事は頑なに兵庫県知事という職に固辞しているのでしょうか。
以下が、具体的な理由になります。
- 本気で辞める必要がないと思っている
- 辞める=自分の不正を認めることになる
- ほとぼりが冷めるのを待っている
- 知事という職に固執している
- 報酬・退職金が目的
- 注目を集めたいという目的
- 後に引けなくなっている
- 打算的に次の展開を考えている
1つ1つ詳しく見ていきましょう。
①本気で辞める必要がないと思っている
斉藤知事といえば、兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラ疑惑などを内部告発された問題を巡り、
- パワハラ疑惑 → 言及を避ける
- 告発文書 → 真実相当性がない
- 内部告発者の早期処分を指示した → 記憶がない
- 公益通報の調査結果を待たず処分を打診をした → 言っていない
- 自殺した方に対して → 亡くなったことは大変残念でつらいし、お悔やみを申し上げたい。ただ、亡くなったことは本人にしか理由が分からないところがある。私としてはこれまでの対応はしっかりやってきたと思う
- 道義的責任 → 県や知事としての対応に問題はなかった
参考:日本経済新聞
という対応で、一貫して自身のパワハラ疑惑に対して強い否定の姿勢を示しています。
つまり、言葉を悪く言えば『辞職するほどのことをしたか???』と思っていると言えます。
自分としては、職務を全うするため多少の犠牲を払いながらも、全力で向き合ってきたのになぜ責められるような事態になっているのか…と本気でお思いなのです。
ただ、こういった思考回路の方にどれほど感情で訴えても、責任論を投げかけたとて、その理由を理解できないのですから、話し合いは平行線をたどる一方です。
➁辞める=自分の不正を認めることになる
引用:X
更に、『辞める=自分の不正を認めることになる』と言えます。
これまで、一貫して自身のパワハラ疑惑に関して否定をしてきたにもかかわらず、辞職することで、疑惑が確定したかのような印象を与えるリスクがあるため、続投を選ぶことで潔白を主張し続け、信頼の低下や敵対勢力への譲歩を避けることを目的としているのでしょう。
➂ほとぼりが冷めるのを待っている
「人の噂も七十五日」ということわざがありますが、こういった政治スキャンダルは正直日常茶飯事の問題。
一時は世間を騒がせた2017年の自民党の『森友・加計学園問題』。学校法人「森友学園」の国有地売却問題を担当していた財務省近畿財務局職員の方は自殺しています。
引用:X
ただ、2024年現在この問題を議論している国民はほぼいないでしょう。
結局、その場をしのげれば人は忘れていきます。
ましてや、いち地方の知事のお話。
メディアが報道しなくなれば、そのうちほとぼりは冷めるであろうという認識をお持ちの可能性もあります。
④知事という職に固執している
とはいえ、「全力で県政を前に進めるのが私なりの責任の取り方」と述べ、知事職の続投に固執しています。
知事という仕事に対して、非常に高いプライドをお持ちのようです。
「祖父がお世話になった兵庫県知事の名前が金井元彦だった。そこから名前をもらったので、知事を目指した」
また、母方の祖父である大澤伸剛さんも「兵庫県知事になってほしい」という願いを抱いていたそうです。
というように、周囲からの”兵庫県知事”への期待の元、育ってきており、兵庫県知事の地位は人生における大きな目標であった可能性が高く、斎藤知事にとって、知事職は単なる職ではなく、自身のアイデンティティや未来に深く関わるくらい重要なものなのかもしれません。
➄報酬・退職金が目的
7月28日の『SmartFLASH』に「年収1500万しがみつき」という記事が掲載され、その給与の高さに世間がざわつきました。
引用:X
また、斎藤元彦知事は「2025年7月末まで任期を全うし、退職金を得たい」との考えも持っているのではないかとの推測もされています。
兵庫県のHPの資料によると、知事の退職金は、(月報酬)×(在職月数)×50/100
とあります。つまり、在職すればするほど増えていく。
もし途中で辞職するとなると、退職金が減額されたり、受け取れない可能性があります。兵庫県知事の退職金はおおよそ2000万円とも言われ、彼がその金額を目指して任期を全うしようとしている可能性は高いでしょう。
⑥注目を集めたいという目的
更に、給与の問題にとどまらず、将来のことを見越している可能性もあります。
知事を辞任した後に国政への進出を考えている場合や、他の政治的なポジションを狙う際、メディアや国民の記憶に残っていることは大きなアドバンテージになります。
スキャンダルや辞職要求に対して毅然とした態度を取り、注目を集め続けることで、将来的なキャリアにおける影響力を保持しようとしている可能性もありでしょう。
例えば、記憶に新しい東京都知事選で一波乱起こした石丸伸二さん。
引用:X
惜しくも知事には一歩届きませんでしたが、いち地方の市長でネット内のヒーローだった彼が、全国区でいい意味でも悪い意味でも有名に。今となっては多くの講演会やメディア出演を果たされています。
兵庫県知事で終わらず、時期が合えば、衆議院議員選挙、または、参議院議員選挙に出馬して国会議員へ。年齢的なことを考えても、今後のキャリアを見越して少しでも多くの注目を集めようとしているのでしょう。
⑦打算的に次の展開を考えている
加えて、既に被害者家族からの民事訴訟(損害賠償)を想定している可能性もあります。
その前に、離婚手続き、財産の移転・贈与を進めており、被害者遺族の民事訴追を遅らせる(時間稼ぎの)為、百条委員会や辞職騒ぎを長引かせているとも考えられます。
⑧後に引けなくなっている
とここまで、様々な理由を考察してみましたが、なんだかんだ『後に引けなくなっている』という可能性が大きいなと思います。
引用:X
大阪府知事 吉村さんの辞任をすすめにも応じなかったということは、自分から辞めますと言えない、タイミングがわからなくなっている。つまり、もう誰の声も彼の耳には届かないというでしょう。
本人としては、事がこれほど大きくなるとは思ってもみなかった。
どこか宙に浮いたようなフワフワした状態で、どこか他人事のような表情をしていますよね…。こうなると冷静な判断が出来なくなり、負のスパイラルに陥ってしまいます。
まとめ
ということで、兵庫県知事の斎藤元彦が辞めない理由8選!裏に隠された真実は正義と自己防衛か…に関してまとめてきました。
それにしても、鋼のメンタル。
もともと東大卒の官僚出身、超エリート。
他人の言う事や周りの反応なんて気にして生きてきていらっしゃらないでしょうが、それにしてもすごい強靭な精神をお持ちのようです。
まだまだお若いし、イメージが地に落ちる前に退くのが、ベストな選択な気はするのですがね。